国内のインターネット回線としては最高速2Gbpsを誇るNURO光。
エリアは限定的ではあるもののNURO光はマンション、アパートといった集合住宅でも利用することが出来ます。
マンションで利用できる契約タイプは2つ。
- NURO光 マンション(旧 NURO光 ミニ)=NURO光 G2 V
- NURO光 for マンション
NURO光 マンション(旧 NURO光 ミニ)は一般的なNURO光と全く同じです。
正式には「NURO光 G2 V」といいますがこの記事内では混乱するのでNURO光といいます。
上記のどちらを導入するかはマンション内に既に回線が用意されているか否かで利用できるタイプが変わってきます。
今回はNURO光をマンションで開通させるまでの流れ、工事内容など徹底解説いたします。
もくじ
NURO光をマンションで開通するまでの流れ
「NURO光 for マンション」とはすでにマンションに回線が用意されているタイプを指します。
NURO光 for マンションはマンションの管理者がすでにMDFまで回線を引き込んでいます。
後は入居者がNURO光 for マンションの契約をして、お部屋まで回線を引き込めばNURO光が開通します。
そのためNURO光 for マンションはお部屋に回線を引き込む工事1回だけで開通します。
開通までの期間は2~4週間程度が平均です。
一方NURO光は、
- 屋内工事
- 屋外工事
の2回の工事を経て開通します。
工事の内容は以下の通りです。
- 屋内工事→光キャビネットの設置、ONUの設置、室内の回線環境を設置
- 屋外工事→電柱から部屋まで回線引き込み
この2つの工事が完了するのは概ね1~2ヶ月かかります。
基本的に工事は2回に分けて行われます。
同日に工事することも可能ですが、別途5,000円かかります。
なぜNURO光は2回も工事が必要なのか?
NURO光の工事が2回必要なのは担当が異なるからです。
- 屋内工事→NURO光(so-net)
- 屋外工事→NTT
【参考:NURO光 工事内容説明書】
1回目の屋内工事はso-netが担当します。
2回目の屋外工事はNTTが担当して回線を引き込みます。
回線の引き込み工事は電柱から光キャビネットまでつなぐ作業です。
そのため先に光キャビネットが設置されていないと2回目のNTT工事は出来ないのです。
NURO光をマンションで使うためには管理者の許可が必要
NURO光を開通させるためには光キャビネットの設置が必須です。
光キャビネットはお部屋の外に設置します。
そのため外壁に多少の傷をつけることになります。
そこでNURO光の工事には管理者の認可が必要になります。
工事許可はユーザーから管理者に申請する必要があります。
許可を取らずに工事を進めることは出来ません。
万が一、管理者から許可を取ったと虚偽の申告をして工事予約を取ったとしても当日必ず工事担当から確認が入ります。
許可を取っていないことが判明したら当日工事は出来ません。
その時点でNURO光の申込みはキャンセルとなります。
約41%の人はNURO光の開通までに3ヶ月以上かかっている
NURO光の開通には屋内工事と屋外工事が必要です。
2つの工事が完了しないとNURO光を使うことは出来ません。
申込から工事完了まで最低でも1~2ヶ月かかるといわれています。
しかし実際は少し違うようです。
以下の表をご覧ください。
【参考:NURO 光の開通工事について「2020年4月1日~2020年9月30日の期間に、NURO 光 G2及びNURO 光 G2 Vが開通されたお客さまを対象に集計。 2020年10月15日弊社調査結果」】
これを見るとマンションでNURO光を開通させるには、41%(約5人中2人)の方が3ヶ月以上かかっていることが分かります。
さらに18%(約5人中1人)の方は開通までに4カ月以上もかかっています。
なぜマンションでNURO光を開通させるのに時間がかかるのか?
戸建ての方に比べるとマンションにお住いの方はNURO光の開通まで時間を要する傾向にあります。
その要因は主にNTTの屋外工事にあります。
その要因は以下のようなものが挙げられます。
- 基本的に高い場所の工事のため
- 周辺環境の影響
- マンション設備の問題
基本的に高い場所の工事のため
マンションでの工事は基本的に高い位置での工事になります。
高い位置で工事をする場合、高所作業車が必要になります。
高所作業車を使う場合、次の点に注意が必要です。
- 高所作業車を駐車できる十分なスペース
- リフトを上げることができる上空スペース
これらの要因で工事が延期なったケースを実際に経験したことがあります。
私がお客様サポート窓口に勤務していた時、NTTから次のような理由で工事が出来ないとの報告を受けたことがあります。
「工事をするために隣の駐車場に高所作業車を置かなきゃいけないが許可が取れない」
「高所作業車を駐車すると車が通れるスペースを確保できない」
「リフトを上げたいが電線が邪魔してリフトを上げられない」
「隣家の木が延びていてリフトを上げられない」
これらの理由は現場に行って初めて確認できることです。
もちろん工事は出来ずに開通は延期となります。
開通させるためには上記の要因を解消する必要があります。
「隣の駐車場に高所作業車を入れても問題ないか」
「高所作業車を別の場所に止めて作業が出来ないか」
「邪魔になっている木を切ってもらうことは出来ないか」
このように問題が解消できて、やっと改めて工事予約を取ることが出来ます。
もし問題が解消されない場合は、残念ながらNURO光の開通は諦めるしかありません。
周辺環境の影響
設置先のマンションの立地状況や周辺環境との関係からすぐに工事が出来ないケースがあります。
それには以下のようなケースがあります。
- マンションまで電柱が足りていない
- 道路をまたがないといけない
- 途中に河川がある
- 隣家の上空を通る
- 雪で工事が出来ない
マンションまで電柱が足りていない
マンションまでに電柱が足りない場合はまず電柱を設置する必要があります。
【参考:NURO 光の開通工事について】
電柱の設置には許可が必要です。
許可申請から設置まではNTTが行いますが、認可が下りるまで相当な期間がかかります。
私が経験したものでは半年待ったという方もいらっしゃいました。
このケースで多いのが新興住宅地です。
新たに新築マンションが並ぶ場所では、まだ電柱が足りていないというケースが多いです。
道路をまたがないといけない
地理的状況から道路をまたがないと工事が出来ないケースがあります。
【参考:NURO 光の開通工事について】
このようなケースにおいては道路を横断する申請が必要になります。
国道であれば国への申請、県道であれば県への申請、私道であれば道路管理者へ申請が必要です。
行政への申請が必要な場合、認可が下りるまでかなり時間がかかります。
3ヶ月以上は待つ覚悟は必要でしょう。
途中に河川がある
道路をまたぐ場合と同じように、河川を挟む場合も場合も工事申請が必要となります。
【参考:NURO 光の開通工事について】
河川をまたぐ場合も行政の認可が必要です。
そして認可が下りるまで工事予約は出来ません。
こちらも3ヶ月以上は待つ覚悟をしてください。
隣家の上空を通る
最寄りの電柱から回線を引き込む際に、隣家の上空を通す場合は隣人の許可が必要になります。
もし許可が下りなければ別ルートから引込む必要があります。
別ルートから引込む場合は、たいてい電柱が足りないことが多いです。
その場合は新たに電柱を設置してから工事となります。
雪で工事が出来ない
冬の時期になると地域によっては雪で車の運転もままならないことがあります。
そうした時期になると屋外工事の予約すら取れないことがあります。
一部地域に限られますが、東日本エリアの方は要注意です。
これは自然現象なので雪解けを待つしかありません。
マンション設備の問題
これはNURO光 for マンションにあるケースです。
NURO光 for マンションはMDFまではすでに回線が引き込まれています。
MDFとは主配電盤ともいい、マンション内の色々な配線を管理している盤です。
【参考:NURO 光の開通工事について】
NURO光 for マンションの場合、このMDFとお部屋までの回線をつなぐことで開通します。
しかしながら、すでにMDF内がその他の回線なども合わせていっぱいの場合があります。
そうなるとMDFの増築をするか、退去者が出て空きが出るまで待つしかありません。
古いマンションの場合はMDFのスペースが狭く開通できないこともしばしば見受けられます。
NURO光とNURO光 for マンションのメリットとデメリット
「NURO光」と「NURO光 for マンション」はそれぞれメリットとデメリットが異なります。
それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
【NURO光のメリット】
- 光回線を独占できる
【NURO光のデメリット】
- 開通までに時間がかかる
- 管理者の認可が必要
- 退去時に回線撤去を求められる
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【NURO光 for マンションのメリット】
- 申込から開通までが早い
- 料金が安い
【NURO光 for マンションのデメリット】
- 回線をシェアするので速度低下に陥りやすい
- そもそも管理者が回線を準備できていないと申し込みが出来ない
NUROこのような特徴はあるものの、ユーザーがNURO光とNURO光 for マンションのどちらかを選ぶことは出来ません。
NURO光 for マンションは管理者がすでに回線をMDFまで用意できている場合に限ります。
もし回線の用意が無ければ、NURO光に申込むほかありません。
そのためNURO光 for マンションを申込む場合は事前に対処のマンションか調べてみましょう。
☞あなたの住んでるマンションはNURO光 for マンションの対象?
NURO光とNURO光 for マンションのスペックを比較
以下の表をご覧ください。
NURO光 | NURO光 for マンション | |
手数料 | 3,000円 | 3,000円 |
料金 | 4,743円 | 1,900~ 2,500円 |
回線速度 | 下り最大2Gbps 上り最大1Gbps |
下り最大2Gbps 上り最大1Gbps |
みんそく平均 | 下り平均:500.01Mbps/上り平均:458.2Mbps | |
契約期間 | 24ヶ月 | 24ヶ月 |
解約金 | 9,500円 | 9,500円 |
メアド有無 | 有 | 有 |
無料Wi-Fiルーター有無 | 有 | 有 |
セキュリティソフト有無 | 有 | 有 |
キャンペーン内容 | 45,000円キャッシュバック 1年間980円 |
25,000円キャッシュバック |
工事費 | 40,000円 | 40,000円 |
工事費割引有無 | 有 | 有 |
※みんそく平均は2021/01時点での「みんそく」での平均速度を記載しています。
スペックはNURO光もNURO光 for マンションもほとんど変わりません。
大きく違うのは料金とキャンペーン内容です。
料金はNURO光 for マンションの方が安いです。
人数が増えればその分金額も安くなります。
マンションにNURO光が来るようになるそうで、月2,000円ちょっとで、NUROが使えるようになる。
嬉しすぎる。— 藤井崇介 (@ZooBonta) January 16, 2021
こんな感じですごく安くなります。
一方、NURO光の方が特典がかなり大きいです。
NURO光 for マンションよりも20,000円高いキャッシュバックが適用されます。
※特設サイトからの申込みによる。
また回線速度についてはあくまで理論値です。
実際は下りで2Gbps出ることはありません。
☞詳しくは「NURO光の回線速度は本当に2Gbpsも出るの?」をお読みください。
全国どこでもNURO光をマンションで使えるのか
NURO光が使える地域は限定的です。
【参考:NURO光提供エリア】
NURO光 for マンションもNURO光も提供エリアは同じです。
ただしNURO光 for マンションが使えるか否かはマンション設備よるので自身で確認しましょう。
NURO光 for マンションの申込みの流れ
まずはNURO光 for マンションが使えるエリアか確認しましょう。
実際の申込み画面は以下のような順番で進んでいきます。
NURO光 for マンションの申込は上記の窓口のみです。
特典も公式サイトキャンペーンのみとなっています。
一方、NURO光はキャンペーンを展開している窓口が沢山あります。
☞NURO光のキャンペーン比較はコチラ
NURO光の申込みは特設サイトがオススメ
NURO光には公式サイトの中に特設サイトがあります。
通常の公式サイトから申込むよりも特設サイトからの申込みが最も特典が大きいです。
☞NURO光特設サイト
ちなみに公式サイトでのキャッシュバックはこんな感じです。
【参考:NURO光公式サイト】
特設サイトの方が2,000円キャッシュバック金額が高くなっています。
NURO光公式サイトの一つなので、NURO光に申込むなら絶対に特設サイトから申込む方がお得です。
☞NURO光公式サイト
開通後のお問い合わせはどこにすればいいの?
NURO光とNURO光 for マンションのお問い合わせ先は異なります。
またNURO光は申込時期により異なります。
2021/01現在コロナウィルスの影響で窓口の窓口の営業形態が変わっているのでご注意ください。
まとめ
- NURO光をマンションで利用するにはNURO光とNURO光 for マンションがある
- NURO光 for マンションはマンション設備が用意されていることが条件
- マンションに設備の用意が無ければNURO光一択
- 料金ならNURO光 for マンション、回線速度ならNURO光の方がお得
- どちらもキャンペーンにキャッシュバックあり。
NURO光はマンションでも利用することが出来ます。
最大通信速度2Gbpsなので他のインターネット回線に比べると回線速度の低下もそれほど見られません。
おすすめのインターネット回線なので利用が出来る方は是非一度お試しあれ。
ではまた。